「泣くな笑うな(略)」発売に寄せて

挫・人間のワンマンDVDが発売された。おめでとうございます!発売日の4日前に発送連絡が来て、およよ、と思っていたら翌日(発売3日前)に到着してひっくり返った。フラゲどころの騒ぎではない。到着してすぐ、ありがたく開封&拝聴した。

 

開けてすぐコレ。

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あ〜〜〜っ、見たことある構図!!!!!!

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泣いちゃうよ〜。オタクはこーゆーのに弱い。

 

振り返ってみると去年の春から秋まで、奇妙なツアーだったよなーと思う。私は運良く、いくつかの会場まで足を運んだけれど、そうできなかった人もたくさんいたわけで、ギリギリの状況の中でツアーを完遂することを選んでくれたバンドには感謝しかない...。バンドがやらないと観客はどこにも行けないからね。やってくれて本当にありがとうございます。もともとファンに知り合いもいないし、1人でライブに行くのも好きだからなんてことなかったけど、絶対にコロナにかからないってことにはめちゃくちゃ気を遣ったな...。見に来てる人もみんなその意思がある集団で心からよかったと思う。黙ってライブを見つつ盛り上がる方法ににちょっと慣れてるのが笑える。慣れたくねえ〜〜。

 

ベースのアベマコトさんがこのツアーで脱退ということで、DVDはその東京ラスト公演である。本当は最終公演渋谷クアトロになるはずが、それも5月から延期延期会場変更延期!みたいな感じで気が付いたら10月ラスト3公演目の渋谷O-EASTになっていた。めちゃくちゃだよな〜よくやれたよなあ。ソーシャルディスタンスを保つために予定よりデカい箱に変更にして、キャパ1300の会場に何人入れたんだろう?半分で750ぐらいかな?いままでで1番大きなステージで見られたのは本当にうれしかった。でっかい会場で馬鹿多い客をもれなく沸かせてるのってやっぱりかっこいい。ライブやれてほんとによかったな。

 

DVD本編なんだけど、まず本当に音と画質がいい〜〜〜!!!!分からん、もしかしたら私が他のバンドの映像作品とか見てないだけかもしれないが、なんか挫・人間のDVDっていつもめちゃくちゃ音質がいい気がする。シンプルに毎回感動する。イヤホンで聴くと左にベース右にギターでガッツリ振り分けてあって、ライブ会場でアンプから聴こえてくる感じがして超格好良い。カット割も凝ってて見応えがある〜アップになってほしいところでバッチリ寄って、引くところはバッと見せてくれる!ありがたい!(念力の1サビ前の瞬間が引きで入っていてガッツポーズした)いつものアルバムの初回限定版についてるDVDもそうなんだけど、本当にうれしいんだよな〜。これからもいっぱいDVD出してほしい。下川さんの美しい瞳のきらめきも、肌の凹凸も腕の血管もばっちり拝める。

 


出だしから最高。

 

改めてあの日のライブ映像を見ての感想なんだけど、アベさんのベースやっぱりめちゃくちゃ好きだな〜〜チクショ〜〜かっこいいよ〜〜。ただのド素人ファンのアレだけど、なんか、「神は細部に宿る」、みたいなベースだなーと思う。そういうところが積み重なってかっこいい演奏になるんだろうな〜。チャーハン食べたいのBメロ?趣味が合う〜のところ、あそこのベースを聴くたびにマジですごいなって思う、めちゃくちゃ好きで。

 


勇者ああああのEDでもありました。

 

挫・人間は楽器を持たずに歌ったり踊ったりもするんだけど、そういうのがあればあるほど演奏のときに超バンドだな、と思う。初めてライブを見たときも想像していたよりものすごく「バンド」でびっくりした記憶があって、そのときはゲームボーイズメモリーのイントロでそう思ったんだけど、今回も本編ラストの絶望シネマ→ゲームボーイズメモリー→一生のお願い→マジメと云うの流れでめちゃくちゃバンドだなー!!と思った。目を合わせたり体でリズムを取ったり同じところで息を吸ったり高く跳んだり(ギターの夏目さんの滞空時間は本当に信じられないぐらい長い)、バンドって生きてる人間がやってるんだな......みたいな気持ちになる。楽器の演奏って練習すればするだけ成果が得られると思っているので、どんなバンドもめちゃくちゃ練習してるんだよな〜と考えるとグッとくる。なんというか、めちゃくちゃ人間同士のものだよなー、バンドって。

 

あと全編通して思ったのは、パワーのある曲ってそれだけでガツン!!と何度でも感情にくるなーってことで、ほら、M-1の予選でも思うんだけど、オタクって準決勝やら決勝でやるネタなんてもうほぼ見たことある状態でまた同じネタを見るんだけど、やっぱり「強いネタ」って何回見ても笑っちゃうじゃないですか。音楽でもパワーがある曲はイントロがバーン!と鳴った瞬間に脳直で「ギャーーーー!!!!」となる問答無用さがあって、やっぱ何回でも聴きたいし聴き終わったあとの感動が特別大きいというか。ミルクボーイのコーンフレークとかかまいたちUFJとか、何回見ても面白いもんな。挫・人間でいうと、「念力が欲しい‼︎‼︎‼︎」「JKコンピューター」「絶望シネマで臨死」「ゲームボーイズメモリー」とかが私にとってのコーンフレークでありUFJであり金属バットのラジコンでありランジャタイのT.Nゴンなんですけど、要するに大好きってことです。(友だちみんな聴いてほしい)

 

踊る曲の人力演奏バージョン(このときのドラムは元ドレスコーズの菅さん♡♡)

 

大好き!!!!!!!!

 

ところでこのDVDには特典としてライブ前後のメンバー"毒舌"インタビュー映像がついてるんだけど、本編の前に見たら結構ひどいことを言い合っててウケた。10近く年上のサポートドラム・キモツさんの言う下川さんの直してほしいところを聞いて普段どんなこと言ってんだろうと思った(笑) なかなか普段聞けないことを言っていて貴重でした。10年バンド組んでるんだもんな〜!やっぱりバンドって人間ですね。(ライブ前の円陣?謎の儀式みたいなのも見られて良かったです)

 

その他にも現地で思わず着席しそうになるほど長かったMCや、客が一言も発しないラスト「まこまこりーん!」や、1曲目から踊り出す「テクノ番長」(緊張感ハンパなかった)、「狐娘」でのGod knows...速弾き対決、10年の歴史を思って涙せざるを得ない「天使と人工衛星」、「マジメと云う」前の下川さんからアベさんに向けてのメッセージ、権利の関係で完全に音声がカットされた映像のみの1分間「また逢う日まで」のアベさんによる熱唱、などなど、本当にノーカットであの日のライブがそのまんまパッケージ化されている。マジでノーカット。

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こんなDVDある?

 

10月にツアーが終わって、そのあとすぐ11月の頭には新メンバーでのライブもあったし新曲が発表されていたので(「マンガよみたい」大好き)、新体制超楽しみ〜って気持ちでいたけど、久しぶりに10月に戻ったみたいな気持ちだ。行ったり来たりしてぐちゃぐちゃ!いや楽しみだけど!!私などはここ2年ぐらいのファンなので、まあこれからの思い出の方が長いでしょうという感じだけど、それでもさみしいもんねえ。このDVDのライブの日、整理番号1番から5番ぐらいまでを、たぶん会場にいた中ではかなり前からずっと彼らを追いかけているっぽいギャルたち(ここでいうギャルはバンギャの意味の方です)がしっかり押さえて最前ど真ん中の席に並んでいて、あ〜〜〜〜そうだよな〜〜〜〜って勝手に色々想像してしまった。彼女たちにとっての思い出とか青春とかそれだけじゃない色んな感情とか、でもとにかく大好きで楽しいって気持ちとか、全然知らない人たちなのにそれだけで胸に来るものがあった...。名も知らぬ古参姐たち...。いつも思うけどこのバンドのライブに行くと老いも若いも男も女も客の人種がめちゃくちゃで良い(ツアー最終日、目の前に完璧に可愛いゴスロリ嬢がいて本当に嬉しかった)。40代男性みたいな人たちとか何がきっかけなんだろう?それだけぐちゃぐちゃなので私のようなダサい人間でも浮かない!色々いすぎるから!DVD見てたら色んな見た目の観客が全員全力で拍手したりケチャしたり手扇子したり狐の手したりしてて最高だった。全員無言だけど。早く声出したいよ〜!「このライブのときコロナでめちゃくちゃ大変でさ〜ほら、客が全員無言でしょ?しかもこれがベースの人の脱退ツアーだったんだよ」って10年後に歴史の証人として自慢したいので、この公演がDVDになって本当に良かったな。爆売れした挫・人間のレアグッズと化していることでしょう。

 

マンガよみたい

マンガよみたい



これからのライブとか新曲とか全部、心からめちゃくちゃ格好良いと思えたらいいな。なにせこの2年超楽しいので。武道館満員にする挫・人間が見てえ〜〜〜。